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■野口レポート

No.126 驕りは蟻の一穴 (平成19年3月)

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謙虚さがなくなる兆候
○ 時間に遅れ出す 
○ 約束を自分の方から破り出す 
○ あいさつが雑になり出す
○ 他人の批判や会社の批判をしだす
○ すぐに怒りだす(寛容さがなくなる)
○ 他人の話を上調子で聞き出す
○ 仕事に自信が出て来て、勉強をしなくなる
○ ものごとの対応が緩慢になってくる
○ 理論派になり出す(屁理屈を言う)
○ 打算的になり出す(損得勘定がしみつく)
○ 自分が偉く思えて、他人が馬鹿に見えてくる
○ 目下の人にぞんざいになる
○ 言い訳が多くなる
○ 「ありがとうございます」という言葉が少なくなる(感謝がなくなる)

素心塾の池田繁美塾長の「謙虚さがなくなる兆候」です。実に的を射ている14の項目です。再読してみてください。 


最近は地方からもお客様が相続の相談に見えます。仕事が増すにつれ、士業(先生と呼ばれる職業)と接する機会も多くなりました。資格に人格を備えた素晴らしい先生もいます。だが、傲慢や我がままをプライドだと思っている先生もいます。
プライドとはそんな薄いものでなく、もっと崇高なものです。
前者か後者か会った瞬間に分かります。後者は決まって謙虚さに欠けています。そして、そのことに全く気付いていません。これは士業と限らず、会社の社長や資産家にも言えます。
謙虚さがなくなる兆候は、驕りが生まれる前ぶれです。
不祥事が発覚する度に、深々と頭を下げる企業のトップや責任者、売上は減少、株価は下落、時には命とりにもなります。
いつもシワ寄せを受けるのは、会社のために一所懸命真面目に働いている一般社員や家族です。お客様や社会の責任を忘れ、利益優先に走ったトップや幹部の驕りの結果です。
驕りは誰にでも気付かぬうちに忍び寄ってきます。立場が高いほど、資産があるほど、他人は何も言ってはくれません。驕りは自分で気付くしかありません。いくら立派な肩書きがあっても、お金持ちでも、目下の人や立場の低い人に気遣いのできない人間はそこで終わりです。
堅固な堤防も「蟻の一穴」で破れてしまいます。
驕りは蟻の一穴、会社や資産家も社長や相続人の驕りで崩壊します。
驕りを防ぐには自分を下座に置いてみることです。

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